2018/12/14

【年間ベスト】2018年印象的な楽曲を発表したデスコアバンド35選


2017年に『デスコアガイドブック』を執筆してからも、世界中からデスコアバンドが登場し、日々進化し続けている。執筆当時はダウンテンポデスコアがそれぞれに個性を追求し、クオリティ・アベレージもアップデートされ続けてきた。デスコア・トップバンドの第2世代とも言えるバンド達がヘッドライナーツアーを成功させたり、歴史を重ねるにつれてシーンの状況もめまぐるしく変化している。

SLAM WORLDWIDEやChugcore Promotions、Beheading The Traitorなどのデスコア/ブルータルデスメタル/メタルコアYouTubeチャンネルを日常的にチェックしていても、すべての新しいバンドをチェックすることは難しくなってきた。ヘヴィミュージック自体、コアなリスナー向けに細分化され続けているし、それらチャンネルの知名度を利用しようとジャンルを横断した雑多なプロモーションが増えすぎてしまっているように感じている。近しいジャンルとしてメタルコアやブルータルデスメタルを追いかけていれば、お気に入りのレーベルを見つけることが良いバンドを探し当てる近道になるけれど、マネジメントやレコーディングも自身で行うことが多く、デスコアレーベルと呼べるレーベルがほぼほぼ存在しないシーンにとって、"デスコア"のみを追求するチャンネル、ウェブメディアの存在が必要な気がする。

音楽を制作する、視聴するのにかかる経済的なハードルがインターネットの普及により下がったことは、アンダーグラウンドシーンの底上げに繋がったことは間違いないけれど、リスナーは自分の好みを探し当てるまでに「検索」する能力が問われるようになってきた。この「検索」をする為に必要な知識を手に入れるには、やはりある程度ジャンルについての知識や、メタルにおいていえばそのサブジャンルを把握しておく必要がある。現在はそれが大きなハードルになってしまい、メジャーシーンとアンダーグラウンドシーンの架け橋になるような強力な音楽メディア/レーベルの存在が必要になってきている。

雑多にアップロードされ続けるハイクオリティな音楽達を整理し、タグ付けし、検索するのに必要な知識を減らしていく事が出来るのはこれまでブロガーと呼ばれてきた存在の人たちであると思う。これを書いている私自身もジャンルの細分化を的確に行う事により、ライトリスナーがもっと簡単に"グッとくる音楽"を見つける手助けが出来ればと思う。こうしたブログはマニアックな欲求を満たす事よりも、新しいリスナーが正しくシーンを理解し、音楽的に掘り下げる楽しみを知ってもらう為にあるべきだ。

長くなってしまったが、私が2018年様々な音楽メディアを通してチェックしてきた"デスコア"とタグ付けされた音楽 (または別のタグがついているものに"デスコア"のタグを付けて発信したいと思った音楽) の中から、フレッシュな若手や大きな飛躍を遂げたバンドを中心に35バンドピックアップしてみた。それぞれに出身地や"For Fans of"という項目を設け、エリア毎の特徴や、バンドが影響を受けた音楽を感覚的に把握しながら状況を捉えてもらえれば、より楽曲を楽しむ事が出来るはずだ。

まずはこのブログの先頭に掲載したプレイリストを別ウィンドウで開き、プレイリスト表示してそれぞれのバンドのインフォメーションをさらっていってもらえたらと思う。気に入ったバンドがあれば、様々なプラットフォームで配信されている彼らのEP/アルバムを聴いてみて欲しい。

Brand of Sacrifice
出身 : カナダ/トロント
For Fans of : Thy Art is Murder, Chelsea Grin, Born of Osiris
AscariasisとThe Afterimageのメンバーによって構成されているドラマティック・テクニカルデスコア。オリエンタルな音色をまとわせながら、軽快にテンポチェンジしていく。Unique Leader Recordsと契約を発表し、ミニアルバム『The Interstice』を発表した。

Cabal
出身 : デンマーク/コペンハーゲン
For Fans of : Thy Art is Murder, Whitechapel
SiameseのMirzaが運営するPrime Collective所属。このレーベルはUnseen Faith他、メロディアスなデスコアがいくつか在籍しているが、Cabalはポスト・Thy Art is Murderの名にふさわしいクオリティを誇るデスコア。アルバム『Mark of Rot』はダークなヴィジュアルも込みで2018年ベスト・デスコアアルバムTOP10は硬いでしょう。

Zeolite
出身 : オーストラリア/メルボルン
For Fans of : Filth, Boris The Blade
オージーデスコアの中でもまだまだ知名度の低い彼らではあるが、そのサウンドクオリティは一級品。同郷のBoris The Bladeに近いプレイスタイルでローカルな人気が急上昇中。これまでにChelsea GrinやArchspireのオープニングアクトを経験。

Weeping Wound
出身 : アメリカ/フロリダ
For Fans of : VCTMS, Sylar, Emmure
VCTMSのツアーに帯同するなど、ニューメタルコアシーンとの関わりも深く、シーンでの知名度も高い。スクラッチノイズをたっぷりと振り掛け、ダウンテンポ主体のニューデスコアと言っても面白いかもしれない。

Crown Magnetar
出身 : アメリカ/コロラド
For Fans of : Within Destruction, Signs Of The Swarm
本人達も自身のサウンドを"テクニカル・デスコア"と呼ぶように、楽曲のベースになっているのは間違いなくテクニカル・デスコアではあるが、ブラッケンド風味の疾走パートがあったり、スラミングブルータルデスメタルばりにヘヴィなギロチンリフをかましたりと相当レベルが高い。レベルが高すぎて玄人向け。

Echoes Of Misanthropy
出身 : ロシア/クルスク
For Fans of : Rings of Saturn, Brain Drill
Realityfade Recordsに所属する2012年結成の5人組。タッピングフレーズが蠅の如く蠢き回る慌ただしさの影に埋もれがちだが、同郷のSlaughter to Prevail並にディープがグロウルもレベルが高い。バタバタと複雑怪奇に展開し続ける楽曲はとっつきにくいものの、急転直下のビートダウンフレーズは奈落の底に突き落とされるような音体験が味わえる。コアなテクニカルデスメタル好きにもオススメしたいバンド。

Depraved
出身 : ニュージーランド/ウェリントン
For Fans of : Waking The Cadaver, Cattle Decapitation, The Acacia Strain
デスコアがポピュラーなオーストラリアに近いこともあり、ニュージーランドからも少しではあるが、ハイセンスなデスコアバンドが登場する。彼らはアルバムアートワークやサウンドプロダクションからオールドスクール・ブルータルデスメタル愛が漂ってくるが、ブルデスでモッシュしたいハードコアキッズをうならせるような極悪ビートダウンを炸裂させまくる暴力的な展開美を放つニューカマー。

Depress419
出身 : アメリカ/オハイオ
For Fans of : The Tony Danza Tapdance Extravaganza
バンドなのかソロプロジェクトなのか、アーティスト写真もなければ、メンバー構成も公表していない謎多きDepress419は、ギターのサウンドプロダクションのエグさだけでもただならぬ存在感を感じさせてくれる。彼らのビデオのコメント欄に「ダウンテンポ・マスコア」というような事が書かれていたが、The Tony Danza Tapdance Extravaganzaが好きならオススメしたいサウンドである事は間違いない。

Second Death
出身 : アメリカ/ジョージア
For Fans of : Distant, Born a New, The Acacia Strain, Oceano
ライブビデオを見ると分かりやすいが、ハードコア・ヴァイブス溢れるキャッチーな楽曲が多い。単調ではあるが、ダークだし巨漢ボーカルJoshuaのヘヴィなグロウルもイケてます。

Beaten Path
出身 : アメリカ/ラスベガス
For Fans of : Varials, Falsifier
バンドは自身のサウンドを"ヘヴィ・ハードコア"と呼ぶ。Kublai KhanやTraitorsとの共演も多く、ハードコアシーンでの認知度のほうが高そうだが、モッシーなデスコア好きはチェックしておいて損はないと思う。アートーワークはかなりメタル志向。

Our Anchored Hearts
出身 : オーストラリア/アーミデイル
For Fans of : Attila
ダウンチューンでゴリゴリしたリフが印象的な彼らは、おそらくメタルコアをプレイしているつもりだろうが、デスコアリスナーのツボをつくヘヴィ感や歯切れの良いリフワークがハイセンス。Deez NutsやGravemind、A Night In Texasらと共演しながらローカルな知名度を獲得中。

Errabyss
出身 : アメリカ/イリノイ
For Fans of : Aversions Crown, I, Valiance, Oceano
リンク : https://www.facebook.com/ERRABYSS/
緊張の糸が張り詰めるヘヴィ・デスコア。FilthやThe Machinistと共演しながら暴虐的なライブパフォーマンスでコアなデスコアリスナーから支持を得ている。ソリッドなギターリフと突き抜けるブラストビートを楽曲の軸にしながら、ダンサブルな展開を見せる。

Earth Eater
出身 : アメリカ/オレゴン
For Fans of : Shadow of Intent, Extortionist
リンク : https://www.facebook.com/eartheaterofficial/
メロディアスかつドラマティックなパートを組み込みながらも、ブラッケンドな疾走感も感じさせてくれるヘヴィメロディック・デスコアをプレイ。The FacelessやRings of Saturnはもちろん、FilthやVCTMSといったバンドとも共演している。All Shall Perishからの影響を公言しているのも頷ける「Black Widow」のアウトロのフレーズが良い。


Cut Short
出身 : イギリス/リバプール
For Fans of : Sworn In, Lotus Eater
リンク : https://www.facebook.com/CutShortUK/
彼らを初めて聴いた時、過去にRNR TOURSで招集したFathomsを思い出した。スタイリッシュなヴィジュアルにダークでゴリゴリとしたサウンドプロダクション。特にギターサウンドにはこだわりを感じる。デスコアバンドとして彼らを紹介するのはやや気が引けるが、こうした音像もまた、デスコアサウンドのさらなる拡大に大きな影響を及ぼすのかもしれない。Black Tongueがドゥーム・デスコアを開発したように、何か新しいスタイルを生み出すヒントがCut Shortのサウンドに感じる。


Âme Noire
出身 : オーストラリア/メルボルン
For Fans of : Epiphany From The Abyss
リンク : https://www.facebook.com/amenoireau/
自称"メランコリックデスメタル"。ただそのサウンドはブラッケンド・メロディックデスコアといったところだろう。凝ったギターワークが疾走、ドラマティックにテンポダウンしながらハイピッチシャウトにローガテラルを組み込む。またかなり若そうな見た目ではあるが、オールドスクールなテクニカルブルータルデスメタルを感じるフレーズもある。地味だが興味深い存在。


FRCTRD
出身 : フランス/パリ
For Fans of : Reflections, Structures
リンク : https://www.facebook.com/wearefrctrd/
モダン・デスコア、と自身のサウンドを形容しているが、RefrectionsやStructuresといった20代前半といった見た目の彼らにとってのモダンメタルを、より個性的なアプローチでアップデートさせたようなサウンドをプレイ。クリーンパートもかなりレベルが高いが、それ以上にソリッドなギターリフから急転直下のブレイクダウン〜叙情メロ炸裂という展開が濃い。もちろん良い意味で。

Divisive
出身 : アメリカ/テネシー
For Fans of : Black Tongue, Lorna Shore
リンク : https://www.facebook.com/DivisiveTN/
Lorna Shoreに代表されるようなシンフォニックブラックメタル・ヴァイブスをダウンテンポ・デスコアに上手く溶け込ませ、漆黒の世界観を演出している。Black Tongueの最新作に感じられるようなドゥーミーさも少しではあるが感じる (もともとダウンテンポ・デスコアにはそうした成分があり、Black Tongueが拡大させたとも言える)。まだまだローカルな存在ではあるが、今後が楽しみなバンドのひとつ。

Shrine of Malice
出身 : アメリカ/ネバダ & アメリカ/カリフォルニア
For Fans of : Infant Annihilator, Signs of the Swarm
2000年生まれの童顔ボーカルGregory Gilbert率いるShrine of Maliceは、デスコアシーンにおいて高い人気を誇るInfant AnnihilatorやSigns of the Swarmが好きならチェックしておくべきだろう。本人達がそのサウンドをブラッケンド・デスコアと形容している通りのサウンドではあるが、テクニカルなギターソロや凝ったシンバルワークも聴いていて面白い。もっと人気が出てもおかしくないバンド。

Hollowed Out
出身 : アメリカ/テキサス
For Fans of : Internal Bleeding
Eulogy Recordings所属の自称ヘヴィ・ハードコア。そう言われるとニュースクールハードコアの系譜にあるかと思うが、Internal Bleedingの流れであるようにも感じる。ハードコアリスナーだけの間で人気が出るべきではないと思うので、紹介させてもらった。

Scourge
出身 : ベルギー/アントウェルペン
For Fans of : Waking the Cadaver
リンク : https://www.facebook.com/scourgeworldwide
このバンドはかなりオススメ。若さ溢れる暴力的なサウンドプロダクションが映えるダンサブルな楽曲構成にかなりのセンスを感じる。かなり危ないモッシュでフロアがあれそう。写真をみた感じかなり若いし、まだ大規模ステージを経験していないだろうが、ベルギーからヨーロッパシーンを牽引するような存在になり得るかもしれない。

Aphzelia
出身 : ノルウェー/トロンハイム
For Fans of : Humanity's Last Breath, False Images
リンク : https://www.facebook.com/aphzelia/
サウンドスケープの広大さも評価出来るが、何と言ってもカオティックな展開美を見せるHumanity's Last BreathやFalse Imagesといったバンドサウンドの特徴である、"空っぽな音空間にはりつめる緊張感"を取り入れたスタイルが素晴らしい。もう少し洗練する必要があるが、大いに飛躍が期待できる。

Desolate
出身 : アメリカ/ニューヨーク
For Fans of : Suggestions
日本の漫画カルチャーに影響を受け、バンドのヴィジュアルイメージや楽曲タイトルにもそれらを反映させている。この流れはデスコアではなく、もっと深いインターネット音楽シーンのトレンドと言える。(Tumblrwaveと呼ばれたSeapunk以降Vaporwave周辺の音楽が持っているヴィジュアルイメージに近い) これは今のTrap MetalやAlternative Rap/Cloud Rapといったシーンに引き継がれているが、デスコアシーンでもSworn Inなどダウンテンポデスコアシーンで時折見られた。そのサウンドもダークでデプレッシヴなものが多く、それらの雰囲気が好きならチェックしておくべきだろう。

H I V E
出身 : アメリカ/シカゴ
For Fans of : Barrier, Fit For An Autopsy
リンク : https://www.facebook.com/HIVEMETAL/
このバンドは昔から割と好きで追いかけてきたけど、最近とても良い。Facebookには、"ダーク・アトモスフェリック・プログレッシヴメタル"とジャンル表記されているがあながち間違っていないかも。Fit For An Autopsyの世界観も持ち合わせているし、Djentあたり好きでチェックしてた人も耳馴染みがいいと思う。よりコアなメタルヘッズにこそしっかり評価してほしいと思えるバンド。

Ages Of Atrophy
出身 : イスラエル/テルアビヴ
For Fans of : All Shall Perish
Inherited Suffering Records所属ということで、ブルータルデスメタルシーンで評価されるべきバンドだと思うが、個人的にはAll Shall PerishやSuicide Silence周辺のクラシックに忠実でありながら、ヘヴィネスも追求したピュアな印象を持つ。イスラエルはUSELESS IDやNot On Tourなどメロディックパンクバンドが多くいるイメージがあるが、メタルもしっかり面白いバンドがいるのが知られて、もっと掘り下げてみたいと思った。

DOJ
出身 : フランス/ボルドー
For Fans of : BETRAYING THE MARTYRS
2008年結成、元々Dawn Of Justiceを名乗っていたが、その後改名した。実は私が運営しているRNR TOURSとも親交があり、2017年の11月に来日したBack Garden Lightというヘヴィ・ポップパンクバンドのレコーディングエンジニアを彼らが勤めていて、アートワークなども少し手伝っているらしい。DOJ改名後からは現行ポストハードコア/メタルコアにヴィジュアルもサウンドも接近していったが、独特のヘヴィネスがあるし、この記事に無理やり突っ込んでみた。

From Dismay
出身 : フランス/ペメナード
For Fans of : Aegaeon, Chelsea Grin
リンク : https://www.facebook.com/fromdismay/
シンフォニックデスコアと形容できるそのサウンドは、強烈なヘヴィネス、特にボーカルのガテラルが相当レベル高い。本プレイリストに収録した「The Descent」という楽曲の最後のブレイクダウンの破壊力は凄まじい。トータルでみてそこまで素晴らしいクオリティとは言えないかもしれないが、"シンフォニックかつヘヴィ"をキーワードにデスコアを掘り下げている人には刺さるはず。

Flesh Of The Lotus
出身 : アメリカ/ペンシルヴァニア
For Fans of : I Declare War, Feign, Lorna Shore
リンク : https://www.facebook.com/fleshofthelotus
デスメタル/メタルコアのドラマティックな展開美は、長尺の楽曲の中で目まぐるしく展開されていく。ガリガリとエッジの効いたベースサウンドが心地良いスラムパートが楽曲の肝となり、メロディアスなブラスティングフレーズからダークなギターソロまでこなす。ブラッケンドデスコアでもあり、スラミングデスコアでもある彼らは、どこかでそのブレンドを化学反応させられれば、飛び抜けた存在感を手にいれることが出来るだろう。

I Killed Everyone
出身 : アメリカ/イリノイ
For Fans of : Chelsea Grin
リンク : https://www.facebook.com/ikilledeveryone
結成10年目となった彼らもシーンでは重鎮の域だろう。そのピュアすぎるサウンドはシーンの中では地味かもしれないが、ディープなガテラルの存在感は異常なほどだ。プレイリストで聴くことができる楽曲「Dread」のブレイクダウンは今年聴いた中でも最高の破壊力を誇る。

As Karma Brings
出身 : ハンガリー/シャルゴータルヤーン
For Fans of : Chelsea Grin
リンク : https://www.facebook.com/AsKarmaBrings/
2010年代中期Chelsea Grin直系のサウンドスタイルには懐かしさを感じるが、ブレイクダウン導入前後のリズムフレーズは印象的だ。ハンガリーはしばしば良質なメタルコアやポップパンクバンドが登場するものの、シーンの状況はいまいちだ。自国を飛び出していくバンドが多いヨーロッパ小国のバンドとしては珍しく、自国を中心としたツアーを行っている彼ら。ハンガリーシーンの盛り上がりを牽引する存在へと成長してほしい。

The Witching Hour
出身 : アメリカ/フロリダ
For Fans of : Archspire, The Zenith Passage
テクニカルデスコアサウンドをプレイ、CarnifexやRings of Saturnと共演経験を持つ。細かいメロディの粒がドラマティックなシンフォニックサウンドに絡み合いながらソリッドなリフをきらびやかに演出。総合的に見ても面白い楽曲展開とアレンジで飽きることなく聴ける。アイデア次第で飛び抜けた存在になり得る可能性を秘めたバンド。

Insane Therapy
出身 : イタリア/ペスカーラ
For Fans of : Attila, Ingested
リンク : https://www.facebook.com/insanetherapy
ニューメタルコアを始め、ヒップホップの影響は毎年大きくなってきている。彼らの場合、最近のAttilaのような歌い回しというか、デスコアのダンサブルなフレーズを増幅させるようなガテラル/グロウルラップが上手くキマっている。地元ではCryptopsyと共演するなど注目度は高い。

Defiants
出身 : アメリカ/カリフォルニア
For Fans of : Oceano, Mental Cruelty
リンク : https://www.facebook.com/defiants408
Lorna ShoreのボーカルCJをフィーチャーしている事からも分かる通り、ディープなグロウル/ガテラルを多様する超重低音デスコア。シンプルながら、各パートの音作りへの拘りが見えるし、うまく一体になってDefiantsの個性となれば、大きな飛躍も有り得るだろう。

Cerebral Secretion
出身 : オーストラリア/ブリズベン
For Fans of : Rings of Saturn, Ingested
リンク : https://www.facebook.com/cerebralsecretionband
テクニカルスラミングデスコアというジャンルがいささかしっくりこないところが前々からあった。スラミングなのにテクニカル、同じデスメタルサウンドでも相反するところが多いが、Cerebral Secretionは見事に融合して見せた。ブラスティングパートとスラムパートをほぼ50/50の割合で展開させながら、終盤のブレイクダウンで最大限のパワーを発揮する感覚もピュアで良い。しっかり評価されるべきバンドのひとつだ。

Curbstomp The Predator
出身 : アメリカ/カリフォルニア
For Fans of : Whitechapel
リンク : https://www.facebook.com/CTPDeathcore
アルバムリリースは未定で、このプレイリストに収録されている楽曲はまだオフィシャルから3曲目に発表されたものである。(*執筆時) Joshua Croslinがミックス&マスタリングまでを全てひとりで行う完全独りデスコア。サウンドプロダクションは中の下といったところだが、目指すサウンドは非常に個性的でメランコリックなメロディと芳醇なホラーサンプリングをまとったオールドスクールデスコアといった雰囲気。アートワークのB級具合に惑わされないように。

Sunfall
出身 : イギリス/ギルフォード
For Fans of : Alpha Wolf, Carbine
リンク : https://www.facebook.com/SunfallUK/
本人達はこれでメタルコアだと思ってプレイしているらしいから今のイギリスはヘヴィだ。キャッチーなボーカルワークが印象的だが、モッシーな楽曲こそSunfallの魅力かもしれない。