*上記プレイリストを視聴しながら、アルバムデビューを読んでください!
2018年の下半期にリリースされた様々なスラミング・ブルータルデスメタルアルバムの中から、必ず聴いて欲しいアルバムをピックアップしまとめてみました。上半期のリストはこちら (https://riffcult.blogspot.com/2018/11/2018.html)から、またEPやプロモ音源のまとめに関しては別途記事を執筆予定。
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Country : ニューヨーク/アメリカ
4年振りのリリースとなった6枚目フルレングス。2017年にドラマーBillが消防の仕事中に事故に巻き込まれ死去、91年からのオリジナルドラマーを失ったバンドは深い悲しみに包まれながらも、Foaming at the Mouth、MucopusのドラマーだったKyleを迎え、本作のレコーディングに取り掛かった。現行ブルータルデスメタルシーンのスタンダードとも言えるスラミングスタイルの生みの親として、「これがスラムだ」と言わんばかりとハイセンスなスラムリフをグルーヴィに展開しながら、格の違いを見せつけてくれる。リードギタリストChrisの鳴らす悲しげなギターソロも聴きどころのひとつ。
Country : 台湾
アジアのブルデスシーンの人気者Larryが在籍するGorepotの7枚目フルレングス。Beyond CureやMaggot Colonyのメンバーを含む3ピース体制でレコーディングが行われた。様々な映画やアニメのセリフをふんだんに盛り込んだ打ち込みスラムは、彼らのファーストアルバム『Happy Hour』(Larryのソロプロジェクトとして活動していた当時)で目指していたものからぶれていない (クオリティには雲泥の差があるが) 。打ち込みメタル新世代として、スラムシーンの核弾頭としての存在を示した1枚。
Country : International (香港/台湾)
2016年に結成されたオンライン・スラミングブルータルデスメタルプロジェクト"Facelift Deformation"のファーストアルバム。メンバーはCryogenic DefilementのメンバーだったWilson、GorepotやMaggot Colonyなど数多くのブルデスプロジェクトを手掛けるLarry、そしてボーカルRandyの3人組。Facelift DeformationではLarryお得意のサンプリングなどは多様せず、ファストパートとスラムパートを巧みに繰り返しながら、グルーヴィなリフワークを組み込むスタイルを見せてくれる。歯切れの良いリフに思わずヘッドバングしてしまう良作。
Country : テキサス/アメリカ
昨年デビューアルバム『The Prophecy in the Entrails』をリリースしたDefleshed And Guttedのセカンドアルバム。Devour the UnbornのドラマーJosephとギタリストT.J.が在籍する事で知られ、Lord of Sick Recordingsからリリースされた。デスメタル本来のドロドロした残虐さを生々しくサウンドスケープにまとわせながら、ずっしりとヘヴィなスラムリフを刻み込んでいく。リズムセクションが個性的で抜けの良いスネアサウンドも彼らの特徴のひとつだ。派手な展開をしない、淡々とヘヴィネスを繰り広げるいぶし銀。
Country : 香港
2015年に20代前半のメンバーで結成、Vicious Instinct Recordsからデビューアルバムとなる本作を発表した。ハイピッチシャウトとガテラルが交差し続けるスラムサウンドはシン・ゴジラの世界観を彷彿とさせるアートワークのサウンドトラックにぴったりな世紀末感漂う地獄スラミングブルータルデスメタル。若干のチープさはあるものの、ファニー・スラム〜ゴアグラインド好きまでチェックしてほしい1枚。
Country : International (ラスベガス - アメリカ/香港)
2018年にLarry Wangが立ち上げた新たなプロジェクト。トラック制作はすべてLarryが行い、ボーカルはImplements of Hellに在籍し、過去にはPathologyでボーカルを担当していたClayton Meadeが担当している。Claytonの地を這うディープなガテラルにスポットを当てたシンプルな打ち込みスラム。イメージとしてはGorepotからサンプリングを取り除き、Facelift Deformationのグルーヴリフを搭載したスローテンポ主体のスラミングブルータルデスメタルとでも表現しようか。
Country : インド
2010年代初頭から活動しているインドのコヒマ出身Syphilectomyのデビューアルバム。コヒマはミャンマー、ブータン、バングラディシュの間にあるインドの中でも東南アジアよりのエリアだ。湿ったサウンドプロダクションはアートワークとリンクしていて、ブラスティングパートから鮮やかにスラムリフを打ち込むセンスの良さは、まさかインディアン・デスメタルとは思えないクオリティ。
Country : メキシコ
チリに同名のデスメタルバンドがいるが、こちらはメキシコ/レオン出身の5人組ブルデス。砂塵を巻き起こしながら疾走するダイナミックなブラスティング・ブルータルデスメタルからスラムパートへの移り変わりがハイセンス。プレイリストに収録されている「Acrorthosis」からもわかるように、シンフォニックなアレンジも施された個性派。
Country : バージニア/アメリカ
リッチモンド出身の5人組、Crucial Ripのデビューアルバム。これまでに2枚のEPをリリース、悪そうな見た目から繰り出されるビートダウン・ハードコア譲りの極悪リフをデスメタルに打ち込んだ野蛮さに溢れている。ミッドテンポ主体でヘヴィリフをビートダウンやブラストビートと交えながらスタイリッシュに展開していくアメリカン・スラムの新典型。
County : フランス
Link : https://hurakanslam.bandcamp.com/album/hexagonectomy-brutal-deathsquad-official-8-way-split-album
デスメタル史上初(?)、フランス出身のスラミングブルータルデスメタル/デスコアバンドのみで構成された8way Split (というかコンピレーション) 。一言にスラムといえど様々なタイプがあるが、このコンピレーションに収録されているGuttural Deepthroat、Scumbags、Wasteland、 Inseminate Degeneracyはこれからリリースされる単独作品も楽しみな出来。
Country : ノルウェー
2015年以来3年振りのフルアルバム。彼らにとって前作『Chronicles of Perversion』からの3年というのは長く、暗かった。シーンを牽引してきたFunderud兄弟のMartinが2017年に自殺、Matを除く全てのメンバーが入れ替わり、本作から4人の新メンバーが制作活動に参加している。かつてのKraaniumを期待して聴くファンには少々物足りない出来ではあるが、Matsが命をかけて再始動させたKraaniumへの情熱を感じるにはちょうどよいサウンドプロダクションなのかなとも思う。彼らの歴史や変化を感じながら聴いて欲しい1枚。
Country : ニュージャージー/アメリカ
2017年結成、先日解散を発表した彼らが残したラストアルバム。真っ赤なアートワークから漂う危険な香りそのまま、極悪ビートダウン連発のスラミングブルータルデスメタル。一聴の価値はあるだろう。
Country : ベネズエラ
2011年ベネズエラの都市、バレンシアにて結成。若干のB級感はいなめないものの、濁ったサウンドプロダクションが醸し出す血生臭さがグッド。ベネズエラというデスメタル未開の地を開拓したくなる期待のバンド。
Country : オーストラリア
オーストラリアはブリズベン出身、Cerebral Secretionのデビューアルバム。Amputated Vein Recordsに所属している事から耳の早いブルデスリスナーなら彼らの名前を聞いた事があるだろう。このバンドの特筆すべき点はふたつ、コアなデスメタルリスナーがトキめく鮮やかな配色のアートワーク、そしてもうひとつはブラスティングパートとスラムパートの絶妙なコントラストだ。この対比のバランス感覚という点においては、シーンで最もセンスがあると言い切れる。2018年のうちにチェックし、聴き込むべき1枚。
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こうしてピックアップしてみると、スラミングブルータルデスメタルのトレンドは、アメリカ大陸にもヨーロッパにもない。オンラインを中心に世界中からハイセンスなプロジェクトが点在し、オンラインコミュニティでシーンを形成している。様々な国に思いを馳せながら日々シーンを追いかける面白さを感じて欲しい。













