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2017/12/25

2018年に聴くべきスケートパンク/メロディックパンクバンド 10選


今年も様々なメロディックパンクバンドが世界中で活躍したが、中でもシーンでは「レジェンドの復活」大きなキーワードになっていた。AdhesiveやSatanic Surfers、I Against I, 30footFALL, Ciger, BeerBongなどが当時のように観客を沸かせ、シーンの注目をかっさらう中、静かにマイペースに自身の音楽を追求し成長を続けるバンドの勢いもすごかった。その中でも来年のブレイクが期待できるバンドを10組選び、代表曲をまとめてみたのでチェックしてみてほしい。


Flag On Fire - One For The Kids
フロリダ出身の5人組。Felony Recordsに所属しており、今年アルバム『Practically The Best You've Ever Been』を発表した。2015年にBird Attack RecordsからEPをリリースして以降、世界中のスケートパンク/メロディックパンクシーンで広く知れ渡るようになった。アフリカンアメリカンのメンバーを有し、いかにもアメリカ!なバンド編成で織りなされるサウンドは、どこかFrenzal Rhombを想起させるポップでありながら切ないメロディワークが印象的だ。シンガロングが巻き起こりそうなリードトラック「One For The Kids」はLagwagon, Frenzal Rhomb, Ten Foot Poleが好きなら気に入りそうだ。



Poison Alley - Chords We Adore
ハンガリー/ブダペスト発のメロディックパンクバンド。一聴して分かる人も多いだろうが、元Atlas Losing Gripのメンバーが新しく始めたバンドで、The Idoruのメンバーが立ち上げたばかりのバンドだ。いくつかのシングルとEPをリリースしたばかりで、まだまだ本格的な活動は始まっていないものの、圧倒的ハイクオリティなサウンドプロダクションで鳴らされる哀愁パンクサウンドは、Satanic Surfers, Ignite, Atlas Losing Grip, Thousand Oaksなどが好きな人に受け入れられるはずだ。メタル成分も豊富に含まれていることから、デニムジャケットにパッチを貼り付けまくっているようなメタルヘッズにもチェックしてほしい。



Cold Ground - Ascend
メンボルンで活動する5人組。ヴィジュアルからも分かる通りのハードコア・ガイだが、奏でるサウンドはPennywiseやBad Religionといったメロディックをハードコアの手法でプレイしたニュースタイル。これはありそうでなかったタイプだし、新規ファンをパンクシーンに取り込む起爆剤にもなり得る衝撃を感じた。Comeback Kidなど好きならCold Groundを聴いて、もっともっとメロディックディグをしてみてほしい。



Feed The Cat - That Ship Will Sink
いわゆる現行Bird Attack Records系、南フランス出身のFeed The Catが頭角を現し始めている。同じメロディックパンク、スケートパンク、メロディックハードコアと一言にいっても様々なタイプがあるし、Fat Wreck Chordsも90年代が好きな人もいれば、現行のパンクロック系が好きな人もいる。それらは意外ときっちりファンベースが分かれているような気がする。Feed The Catはその中間のサウンドを鳴らしていて、テクニカルなギターワークが光るフレーズもあれば、The Flatlinersのような牧歌的なメロディをスローに挿入してきたりと面白い。


Young Hearts - Shakes
F.O.D.と同じベルギー出身の5人組。スタイリッシュな見た目の5人体制で、アルバム『In The Middle You'll Find Balance』をリリースしたばかりの新しいバンドだ。テクニカルフレーズ推しかと思いきや、モダン・メロディックの趣を感じさせるボーカルがバンドサウンドの軸になっているように思う。似ているところだと、CleaveやGeneration 84、The Human Project辺りに通じる何かがあると思う。まだまだ洗練されれば、Young Heartsらしい魅力が出てきそうな雰囲気がある。



Stanis - Anixiety
今年解散したX-State RideのドラマーCiccoが新しく立ち上げた爆速スケートパンク、Stanis。2008年くらいのSkatepunkers辺りの懐かしさを感じるサウンドはマニア向けでしかないが、来日公演でみせた驚愕のテクニックで叩き込まれる強固なドラムサウンドはX-State Rideのころよりもわかりやすく味わえる。いきなり人気が出る雰囲気はないけれど、アンダーグラウンドのメロディックシーンではじわじわ人気がでていきそうな雰囲気がある。



Tear Them Down - Take me Back
スウェーデン発F.O.D.直系パンクバンド、Tear Them Down。このバンドもまだまだ知名度はないものの、熱心にヨーロッパのメロディックパンクシーンを掘り下げている人ならすでにチェック済みかもしれない。アイリッシュパンクにも通じるポップでファストでキャッチーな楽曲、やんちゃなライブも魅力的だ。


Fast Food Society - Enemies of Reason
アンチ・グローバリスト、プロ・フェミニスト、ポスト・スペシャリスト、プレ・アナーキストを自称するスペインのスケートパンクバンド。政治的な歌詞にフィットするBad Religionヴァイブス溢れるメロディアスでストロングな楽曲を武器に、いくつものフェスティバルで観客の心を鷲掴みにしている要注目バンド。彼らを理解するには、ヨーロッパの歴史や経済状況を理解する必要があるけれど、それらについての知識がなくても、音楽的に優れた楽曲を楽しむことも出来るだろう。ポリティカルなバンドが熱狂的な支持を得ているヨーロッパのメロディックパンクシーンでさらなる活躍が期待されるバンドのひとつといっていいだろう。



Sombulance - Lifer
イギリス出身のDarko直系スタイルのバンド。これまでリリースしてきた作品はいまいちパンチがなく、特筆すべき点もなかっただけに、DarkoのRobが運営するLockjaw Recordsと契約してリリースしたニューアルバム『Lifer EP』では驚くべき成長を遂げている。印象的なメロディラインはテクニカルなツインリードギタリストによって美しく奏でられ、エモーションを携えて力強く歌うボーカルも素晴らしい。今年のPunk Rock Holidayにも出演し、観客を大いに沸かせたバンドである故、来年さらなる活躍が期待できるといっていいだろう。



One Hidden Frame - Exploding Head Syndrome
2002年結成のフィンランド産メロディック、One Hidden Frameの新曲が素晴らしい。Propagandhi、Adhesiveに強い影響を受けていると公言しているが、それらに加えてSatanic SurfersやCleave、The Human Projectなどにも通ずるストロングさも兼ね備えている。繊細なメロディもさることながら、コーラスワークも高いセンスを誇る。アルバムは完成されすぎており、シーンにその良さを浸透させるのに時間がかかりそうだか、すでに日本でも彼らの動向に注目している人も多いはず。