パンクやハードコアといった音楽ジャンルにおいても、女性の持つ "しなやかさ" や "美しさ" は、男性にはない魅力であるし、それはエクストリームな音楽であるからこそエッジの効いたコントラストとして輝きを放つ。この記事では、近年華々しく登場し、2019年に活躍の期待される女性メンバーを含むポップパンク/メロディックパンクバンドをピックアップし紹介する。楽曲の良さ、見た目の良さ、好きになるポイントはなんでもよいと思う。気になるバンドがいれば、彼らのSNSをチェックしたり物販を購入してみてくれたら嬉しい。
*まずは記事先頭に埋め込んだYouTubeプレイリストを別ウィンドウで開き、再生しながら下記のバンド・インフォメーションに目を通してもらえたら効率良くチェックする事が出来る。
Stand Atlantic
出身 : オーストラリア/シドニー
ジャンル : ポップパンク
Hopeless Recordsと契約し、アルバム『Skinny Dipping』を発表。今秋にはイギリスのポップパンクバンド、Neck Deepとのツアーを行う事を発表している。オーストラリアの女性ボーカルポップパンクバンドといえば、Tonight Aliveの活躍が目立つように、彼女らも初期Tonight Aliveに感じられたエモーショナルポップパンクの雰囲気に溢れている。Hopeless Recordsと契約したのも頷けるそのサウンドは、ポスト・ We Are The In Crowdとも言われている。
The Last Gang
出身 : アメリカ/オレンジカウンティ
ジャンル : パンクロック
Fat Wreck Chordsに所属する3ピース。ギター/ボーカルBrennaの美貌もさることながら、The Bombpops、Bad Cop/Bad Copら近年新入りを果たした女性ボーカルパンク勢の中でもソングライティングのセンスは頭一つ抜きん出た存在だろう。
Violets
出身 : スペイン/バルセロナ
ジャンル : メロディックパンク/ポップパンク
2011年から活動を続けるスペイン出身の3ピース。既に耳の早いメロディックパンクリスナーは彼女らの存在をキャッチしているだろうが、まだまだ本国以外では無名。シンプルなメロディックポップパンクサウンドにしゃがれたMomoのボーカルがカラフルに展開。次作のクオリティによっては大化けの予感もする。
War On Women
出身 : アメリカ/バルティモア
ジャンル : メロディックパンク/メロディックハードコア
RNR TOURSで来日したAfter Th Fallが所属するハードコアレーベル、Bridge Nine Recordsに所属する5人組。2010年から"フェミニスト・ハードコアパンク"を自称し、ハイクオリティな熱いメロディックパンクサウンドをプレイしてきた。ボーカルShawnaは著書『Making Spaces Safer』において女性パンク/ハードコアミュージシャンとしての活動を生かし、女性が社会において、特にパンクリスナーなど若者/貧困層にある女性の為に出来るハウトゥーを紹介するなどしている。
Paylester
出身 : ブラジル/ポルト・アレグレ
ジャンル : ファストメロディックパンク/メロディックハードコア
"高速メロディック/Fast Melodic"というキーワードにときめくメロディックフリークスは必ずPaylesterをチェックするべきだろう。女性版A Wilhelm Screamと形容されるのも頷けるテクニカルフレーズ連発のメロディックハードコアサウンドに見事に溶け合うボーカルSilviaの歌声が本当に素晴らしいです。南米メロディックシーンは世界的に未知な部分も多いが、We Are One TourなどでLagwagon、Adrenalized、Belvedereといった信じられない組み合わせのツアーが盛況であることからも、その動向から目を離さないほうがいいだろう。
Dream Nails
出身 : イギリス/ロンドン
ジャンル : インディパンク/パンクロック
UKロックというカテゴリーでも強烈な存在感から注目を集めている100% D.I.Y フェミニストガールズパンクバンド、Dream Nailsはまだまだ本格的なブレイクはしていないものの、モデルのようなヴィジュアルに反したクレイジーなリリックで主に女性から絶大な支持を得ている。
Doll Skin
出身 : アメリカ/アリゾナ
ジャンル : メロディックパンク/ポップパンク
今、アメリカで最も勢いのあるガールズバンドではないだろうか。平均年齢19歳でありながら、クロージングを迎えた2018年のWarped Tourにフル出演。EMPやArtery Globalをバックに携え、世界進出を目論むおてんば4人組の勢いは誰にも止められない。
Yours Truly
出身 : オーストラリア/シドニー
ジャンル : ポップパンク
本プレイリストの冒頭に取り上げたStand Atlanticに続くオーストラリア出身のYours Trulyは、ミュージックビデオ『High Hopes』がポストハードコア専門チャンネルDreamboundにて公開され、大きな話題となった。DreamboundではDream Stateなど、女性ボーカルバンドがしっかり評価されているイメージがあるし、彼女らの今後の飛躍には期待せざるを得ない。
Swan Prince
出身 : イギリス/バーミンガム
ジャンル : メロディックパンク/スケートパンク
2017年結成とまだ新人ではあるが、日本のメロディックパンクバンド、Holidaysを彷彿とさせる良い意味でゆるいメロディックサウンドは好きな人かなり多いのではないかと思う。DESCENDENTSのシャツを着て、バチバチにタトゥーを彫り込んでいる見た目もクールだ。
CF98
出身 : ポーランド/クラクフ
ジャンル : メロディックパンク
ポーランドは知られざるメロディックパンク大国だ。残念ながら自国で勢力的に活動をしているバンドは少なく、近隣のチェコ出身のKrangやRabiesといったバンドと同じように、巨大な音楽パンクマーケットのあるドイツなどで勢力的に活動をしている。オリジナリティ溢れるメロディワークはポップパンクにも通じるものがあるが、凝ったメロディワークやソリッドでシリアスな雰囲気は、メロディックパンクのアグレッションを感じさせてくれる。
Nieviem
出身 : イギリス/リンカーン
ジャンル : メロディックハードコア/スケートパンク
「お、Neviemだ! 渋いセレクトだなー」なんて思う人がいたら、あなたはれっきとしたスケートパンクフリークス。イギリスのメロディックパンクシーンでもまだまだ知名度は低く、メロディックパンクともハードコアパンクとも言えぬどっちつかずの立場でツアー活動を続けている。ただ、90年代の生々しいスケートパンクシーンの熱気をそのままパッキングしたような荒々しさがあるし、楽曲はかなりハイセンス。チェックしておいても損はないだろう。
Keep True
出身 : アメリカ/カンサス
ジャンル : ポップパンク
フィーメルオージーポップパンクかと思いきや、アメリカ出身のポップパンクバンド。ギターも兼任するから大したものだと思う。楽曲はThe Playbookや初期Tonight Aliveを彷彿とさせるメロディックパンクとポップパンクをブレンドしたようなカラフルなサウンドをプレイ。このバンドもまだまだ地味な存在ではあるが、確かなポテンシャルを持っていると言えるだろう。











