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2019/12/03

Pop Punk For Life vol.01 (2019年のポップパンクを振り返る年末ベストその1)

*右上をクリックすると、プレイリスト全体の楽曲が表示されます。

▲トラックリスト▲
Carousel Kings - Lock Meowt
Last Day Before Holiday - Moving On
Long Story Short - Capycat
Popcorn DEAD Shrimps - ROCK STAR
Sleep On It - After Tonight
Young Culture - 21 Days
Calling All Captains - Chasing Ghosts
The Dangerous Summer - Where Were You When The Sky Opened Up
Origami Angel - 24Hr Drive-Thru
VII DAYS REASON - TOPGESR
Near Mint - Dropout
Last Night Saved My Life - Waterfall
Noise Brigade - Color In

***

「RNR TOURSの”RNR”って何かの略ですか?」と時々聞かれます。元々RNR TOURSは、Romantic Nobita Recordsというヘンテコな名前でスタートして、ポップパンクのコンピレーションアルバムを制作したり、イベント企画をしていたチームでした。最近知った人は僕らがポップパンクからスタートした事を知らない人も多いかもしれません。今ももちろんポップパンクが大好きで、日々新しいバンドをチェックし続けています。

「Pop Punk For Life」という名前で2019年にリリースされた様々なポップパンク作品の中から良かったものをまとめてプレイリストを作成してみました。今回が第1回目、合計3回に分けて紹介しようと思います。

それぞれのプレイリストに大きなテーマは設けず、小さなテーマに分けて曲順も組んでみました。


まず1曲目はベテランポップパンク/ハードコアバンド、Carousel KingsがVictory Recordsから発表したニューアルバム『Plus Ultra』に収録されているリードトラック”Lock Meowt”。このミュージックビデオにフィーチャーされているたくさんの猫達は、保護猫シェルターで新しい家族を待つ猫達で、そのシェルターの事を多くの方に知ってもらう事を目的として制作されています。

Carousel Kingsはメンバーチェンジが激しいですが、数十年活動休止する事もなく、ツアーを続けています。彼らが結成された頃はA Day To RememberやFour Year Strongがヘヴィなポップパンクをプレイして、それがトレントとして大きなムーヴメントを起こしていましたが、そのムーヴメントも落ち着き、多くのバンドが解散、またはスタイルを変えました。Carousel Kingsは現在も変わらぬポップパンクを貫いています。それは決して意地で続けているとかではなく、ただ単純に好きな音楽をプレイしている。それが長くCarousel Kingsが続いている理由かも知れません。これからもサポートしたいと思える、アメリカンポップパンクを語る上で、とても重要なバンドです。


ヘヴィポップパンク、一時期はイージーコアとして広く広まったサウンドはChunk No! Captain Chunk!によって、「ポップパンク+ハードコア」という計算式から「ポップパンク+メタルコア」へとアップデートされました。そのサウンドを継承した数少ないバンドとして、Abandoned By Bearsの名前が一番に出てくると思います。現在彼らは事実上活動休止状態ではありますが、Abandoned By Bearsの初代ドラマーが在籍するLong Story Shortが久しぶりに新曲「Copycat」をリリースし、話題となりました。この手のサウンドをプレイしていて、良いと思えるバンドはほぼいなくなってしまいましたが、彼らがその灯火をかろうじで守ってくれているように思います。どうか後継バンドが出てくる事を祈ります。


ヘヴィポップパンクをプレイする日本のバンドがいて、その中でもPopcorn DEAD Shrimpsがリリースした楽曲「ROCK STAR」は、ヘヴィポップパンクをベースに、日本語メロコアをプレイしています。ちょっとラップしてるのも、カラフルでハッピーな彼女達にばっちりフィットしていると思います。


11月に2nd EP『indigo』をリリースしたばかりのVII DAYS REASONもシンプルに胸を打つ日本語詞で歌われるポップパンク/メロディックハードコアをプレイしていて、とても新鮮で印象的でした。一度、ライブを観た事がありますが、2020年シーンの目玉になりそうな勢いを感じました。

その他にもたくさんチェックしてほしい国内バンドがいますが、本プレイリストではここまで。次回以降で紹介していきます。

話を海外に戻して、レコード会社 (レーベル) にスポットを当てて、オススメバンドを紹介してみます。まずは近年良質なポップパンクバンドを輩出しているEqual Vision Records。


Equal Vision Recordsといえば、1990年に設立された老舗レーベルで、AlexionfireやCirca Surviveらエモロック・レジェンドを始め、We Came As RomansやChiodosといったポストハードコア/メタルコアの伝説的なバンドが多く在籍してきたイメージで、あまりポップパンクバンドが在籍してきたという印象はありません。ただ、Equal Vision Recordsに所属しているポップパンクバンドは、Equal Vision Recordsの系譜にあるエモーショナルなメロディを内包していて、今後Equal Vision系ポップパンクとしてカテゴライズされているバンドも増えてきそうです。


その中でも一番注目すべきはSleep On Itでしょう。Real Friends直系バンドとして人気があったBonfiresのボーカリストZach加入後にEqual Visionへ移籍。今年リリースしたアルバム『Pride & Disaster』は、Real FriendsからMayday Parade、Every Avenue辺り好きならハマる事間違い無しです。

Calling All Captains

Young Culture

Calling All CaptainsはROAMやTrash Boatに通ずるハードコアのヴァイブスがあり、Young Cultureはエモロックとポップパンクをお洒落にブレンドしたサウンドで人気が出てきています。レーベルカラーにうまくフックアップされながら、人気が出てくるバンドがやや減少傾向にあるように感じますが、レーベルを頼りにまだまだ良いバンドに出会うチャンスはあります。


Origami Angelはポップパンクリスナーには馴染みのないバンドだとは思いますが、ワシントンDC出身のエモ/インディロック/ポップロックユニットで、今年Chatterbot Recordsからアルバム『Somewhere City』を発表し、ちょっぴり話題になりました。タッピングフレーズをふんだんに盛り込んだポップパンクとも取れるし、ポップパンクキッズが始めたエモロックバンドにも聴こえる。さらっと聴くと良く分からないけど、やってることはかなり新しいと思います。

Near Mint

Near Mint、Last Night Saved My Life、Noise Brigadeはそれぞれデビューしたてのニューカマー。Near MintなんかはNeck Deep以降のWoesなんかに通ずるところがあるし、Last Night Saved My LifeはState Champs直系、Noise BrigadeはSleep On ItやYoung Culture以降に続いていくバンド。こうしてみると、New Found Glory以降からずっと、ポップパンクシーンは世代を変えながら、時代の音楽として歴史があるように感じます。

今回はここまで。次回の更新をお楽しみに!