今年はひたすらツアーしてたけど、もちろんスケートパンク / メロディックパンクの新作はチェックしてたし、過去作の掘り起こしにも力を入れていた。個人的にカナダの90年代スケートパンクにハマったのと、2000年代前後のジャパニーズ・メロディックのディグを真剣に再開して、魂 (KON) レコードのアイテムをコンプリートしたり、STREET ROCK FILEを全巻アーカイヴし直したりしてました。そういえば175Rもアルバム出したし、ジャパハリネットもライブしてたよな。一方で大好きなB-DASHが解散してしまったのは悲しかった。
ツアーを組んでて、ヨーロッパがPunk Rock Holidayというフェスティバルを中心に盛り上がりまくっている事、そしてレジェンド達が続々と復活してて、若干リバイバルの流れがあるのかなと感じた1年でもあった。リバイバルというか、もはや流行り廃れもない立派なカルチャーだし、ヘヴィメタルと変わらない気がする。大した進化もないけれど、良いバンドは続々と出てきたように思う。
すでに今年はいくつかパンク系の記事も書いていて、『2018年に聴くべきスケートパンク/メロディックパンクバンド 10選』は、世界中から反響もあって嬉しかった。ひとりのメロディックパンクリスナーとして今年のベストアルバムを10枚選び、前回とは別の記事として書いてみようと思う。まったく同じ10枚を選んでいる人はおそらくひとりもいないかもしれない......。知らないものがあれば是非チェックしてみてください。
作品名をクリックすると視聴リンクに飛べます。
10 - 7Years Bad Luck - 『Great, Big, Nothing』
オーストリア出身3人組。2014年にリリースしたアルバム『Bridges』から久々の新譜は、ベテランの風格すら漂わすパワーポップ気味なメロディックパンク。しっかり現行ヨーロッパのメロディックの雰囲気があるし、Teenage BottlerocketやBad Cop/Bad Copの突き抜けた爽快感はなく、牧歌的な温かみに溢れた大人のパンクアルバム、といった趣を持ち合わせている。The Flatlinersの新譜聴いてるならこれも聴いてみてほしい。
09 - From The Tracks - 『Get Worse』
今年2月に来日したスウェーデンのRebukeのツアークルーとして来てたSean在籍。バンド自体はスコットランドを拠点に活動している模様。2013年に活動休止するまで、日本の高速メロディックパンクブームの中でも割と知名度があった。伸びやかなコーラスワークは高速メロディック映えする艶のある質感。テクニカルではあるけれど荒々しさはなく、風をきって走る爽快感に満ち溢れている。アルバムもコンパクトな内容で心地良い。見事な復活作。
08 - Heartsounds - 『Dualistic Nihilist』
今年11月にRNR TOURSで再来日。初来日は横浜に観に行ってメンバーと記念写真とってもらったりと感慨深いツアーになった。このアルバムは賛否両論で1曲20分の超大作という、パンクシーンでは異例の内容になっている。前作から待ち焦がれていたファンの中には怒れる程失望した人もいるかもしれない。この曲をツアーで毎日聴いていたけれど、やはり変わらずHeartsoundsだ。シュレッダーリフ満載、映画のような仕上がり。これもメタラーだから作れた曲だろう。
07 - 7Years - 『Lifetime』
前作『Psychosomatic』から3年振りの新作。イタリアが誇るベテランメロディックパンクバンドで、その腕前は一級品。LagwagonのJoeyやF.O.D.のHansがゲストボーカルとして参加しているのも話題になった。地味な存在ではあるけれど、心地良いディストーションと味わい深いMatteoのボーカルが胸に染みる。彼らの初来日の時にプレゼントした「DIY OR DIE」と胸にあしらったシャツからヒントを得て作られた同名の楽曲が収録されていたのは嬉しかったな。
06 - Bodyjar - 『Terra Firma』
オーストラリアのメロディック伝説、Bodyjar待望の新作EP。90年代Frenzal Rhombと共にオージーメロディックの二強として活躍、本作もレジェンドの風格漂う力強さに満ち溢れている。4曲入りではあるが、どれもキラーチューンだし、『Terra Firma』という作品の一部としても作用している。スピードとテクニック、というところから離れて、90年代スケートパンクの魅力と現代にサウンドをプレイする男らしさを感じる1枚。
05 - SHADOWS - 『illuminate』
これをパンクだと思って聴いてない人は多いはず。ただ、メロディックパンクを長年掘り続けている人達なら、彼ら (FACT時代も含む) がメロディックパンクバンドとして世界的に人気があることは知っているだろう。もちろん、パンク的とは言えない手法やエッセンスも多いけれど、彼らのサウンドの根幹にあるのは、Belvedere以降の「ファストメロディック」。本作でもそれは大いに感じられるし、ファストメロディックの最新形態といっても過言ではない。
04 - Darko - 『Bonsai Mammoth』
ジャパンツアー後にアルバムをリリースすることを発表。まさかのタイトルに驚いたファンも多いだろう。ただ本作はDarkoの過去最高傑作とも言える、美しいメロディとハイセンスなアグレッシヴさ全開の内容になっていて、リードトラック「Hiraeth」は現行ユーロメロディックのアンセムになっている。世界中でファンベースを拡大、もちろんここ日本でも根強いファンが多い彼らの再来日は近く計画しなければならない。
03 - Propagandhi - 『Victory Lap』
今年下半期の話題はこのアルバムが掻っさらっていった。女性ギタリストを新メンバーに迎え制作された本作をPropagandhi史上最高傑作とうたう音楽情報サイトも多かった。難解な歌詞故、日本では本来のPropagandhiの魅力が上手く伝わりにくい部分も多いと思うが、単純にパンクアルバムとしてハイセンスだしハイクオリティ。「Letters to a Young Anus」は,
タイトルも含めPropagandhiらしさ光る2017年"ロック"の名曲。
02 - The Real MacKenzies - 『Two Devils Will Talk』
このアルバムには心底驚かされた。バグパイプ専任メンバーを有するケルティックパンクの雄として知られている彼らの最新作から確かに感じる"メロディックパンクヴァイブス"。バグパイプがギターのリードパートを担っているような楽曲がいくつか収録されていて、「One Man Voyage」や「One Day」は新しいThe Real MacKenziesの魅力と言えるだろう。もちろんこれまでのファンも大満足の内容。ベテランの底力を見せ付けられた。
01 - F.O.D. - 『Harvest』
2017年ぶっちぎりの1位。4月に来日公演も企画させてもらい、日本での彼らの人気っぷりも証明出来たし、あとはひたすら布教してスタジアムクラスまで押し上げたいと思ってます、いや本気で。抜群のメロディセンスとトップレベルのコーラスワーク。一聴するとシンプルだけれど、リズムセクションは相当手が込んでる。もしこれが1999年にリリースされていたら、彼らは間違いなくGreen Dayを超えるロックスターになっていたと思う。墓場まで持ってく名作中の名作!










