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2018/12/16

2018年 : 下半期ポップパンク総括

【Major Pop Punk】
*タイトルをクリックするとフルアルバム視聴 (YouTube) に飛ぶ事が出来ます。


何と言ってもThe Story So Farが3年振りとなる4枚目フルレングス『Proper Doze』をリリースしたのが大きなハイライトだろう。ポップパンクシーンでの存在感はもちろん、彼らのルーツにもなっているハードコアシーンからの支持も厚いままだ。ファーストアルバム『Under Soil And Dirt』からPure Noise Recordsからアルバムリリースを続け、Pure Noise Recordsもシーンを牽引する存在として、ストイックな活躍を行っている。いつの時代もそうした関係がシーンを変え、支持されてきた。本作はミュージックビデオになっている「Upside Down」など、バンドがアルバムのリードトラックとして推している楽曲は、スローテンポ中心であるが、昨年から公開されていた「Out Of It」や「Let It Go」など、長年のファンにはたまらない楽曲もいくつか収録されている。次作でどんな作品を作っても、誰も彼らから離れる事はないだろう。

We The Kings

We The Kingsは2005年にデビュー、当時はエモ/ポップパンク・アイコンとして女性からの人気が高かったが、アルバムリリースを重ねるにつれてそのポップセンスに磨きをかけてきた。本作が6枚目のアルバム、意外な多作っぷりに驚かされるが、1枚として駄作はなく、音楽的な挑戦も見られる事に彼らのストイックさが見られる。本プレイリストに収録した「Even If It Kills Me」はThe Maineはもちろん、アメリカンロック好きならチェックしておきたいポップ曲。

We The Kings以降、2000年代後半のエモ/ポップパンクムーヴメントを継承するバンドはこれまでも数多く誕生してきた。その波を牽引してきたHopeless Records、Fearless Recordsをチェックしておけば、ある程度トレンドはつかめるだろう。With ConfidenceやStand Atlantic、WSTR辺りはサウンド面でのアップデートは少しあるものの、基本に忠実。WoesやSHADEDといったバンドも彼らと契約するのは秒読みだろう。

Real FriendsやTrash Boatはそれぞれ個性的なサウンドメイクを推し進め、ポップパンクファンへのアプローチではなく、自身のファンへのアプローチ。これはある程度人気がないと出来ないことだろうが、うまく転ぶ事を祈る。Trash BoatはUK出身で他のアメリカ出身バンドとは環境も違う事から生き残るために様々なアプローチが必要だ。

彼らの挑戦が後続の若手バンドに大きな影響を及ぼしていく。The Story So Farの存在感は特別であるが、State Champs、Neck Deep以降のバンド達もそれぞれに個性的。

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【Melodic Pop Punk】


未契約バンドの質もどんどん良くなってきて、大手ポップパンクレーベルに引けを取らないハイレベルのバンドが今年もたくさん登場した。中でも"Transit二世"とも呼ばれているBearingsがPure Noise Recordsと契約し、アルバム『Blue in the Dark』を発表した。その他にもYouth FountainやHomesafe、Wolf Cultureなどメロディックポップパンクでありながら、バンドとしての個性 (ヴィジュアルも含めて) もあり、掘り下げるのが非常に面白い状況にあると思う。本プレイリストをまとめた後にも、Homeboundのニューアルバム『More to me Than Misery』やCan't Swimの『This Too Won't Pass』を発表した。

【Heavy Pop Punk】


Abandoned By Bears待望のニューアルバム『Headstorm』をVictory Recordsからリリース。大規模なアメリカツアーを行うなど、スウェーデンを飛び出し、ポップパンク/メタルコアシーンでその知名度を拡大している。彼らのフォロワーは出てこない状況にあるが、Belmontはゴリゴリとしたリフを搭載したメロディックポップパンク/ハードコアスタイルで大躍進を遂げた。ミュージックビデオの視聴回数 (または視聴されるチャンスの多さ) が飛躍に大きく影響した。大手レーベルとは未契約ながら、未だイージーコアのタグ付けをされて発信するバンドがいて、Wimbledon AleyやWriting Ghostsは今後その動向をチェックしておきたいレベルであった。