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2018/03/17

チルアウトしながら聴く、リラクゼーション・ミュージックとしてのポストハードコア (及びその周辺の音楽)


絶賛ツアー中のドイツ出身ポストハードコアバンド、ALAZKAのジャパンツアーではCHILL OUTよりステージドリンクの提供を頂いております。やすらぎを促す次世代リラクゼーションドリンクというキャッチコピーの通り、連日続くハードなツアーの疲れを癒してくれてます。今回はCHILL OUTしながら聴きたい、ALAZKA好きにオススメしたいリラクゼーション・ミュージックとしてのポストハードコア (及びその周辺の音楽) をピックアップしてみたいと思います。



2017/01/27

2017年1月のベストトラックス (20曲 : ブルータルデスメタル/デスコア/デスメタル)


DEFLESHED AND GUTTED - 2 DEAD 1 MISSING
テキサス出身のスラミングブルータルデスメタルバンド、DEFLESHED AND GUTTEDのシングル「2 DEAD 1 MISSING」は、Lord of the Sick Recordingsからリリースされるフルアルバム「The Prophecy in the Entrails」の収録曲で、Slam Worldwideによって先行公開された楽曲。テキサスらしい、ぐちゃぐちゃと生臭いリフワークが、生き生きと叩き込まれるドライな質感を持つブラストビートに絡み付いていく。絶妙にテンポチェンジしながら、無機質なブルータリティを見せつける。昨今のインドネシアンブルータルデスメタル勢が好きならチェックしておこう。


Benighted - Reptilian
フランス出身のブルータルデスメタルバンド"Benighted"が、今月Season of Mistからリリースするアルバム「Necrobleed」の収録曲から先行で発表したミュージックビデオ。メタルシーン全般に見られる"ブラッケンド"を取り入れたスタイルの流行をばっちり組み込み、スペクタルな疾走感に、プログレッシヴ/テクニカルエレメンツを加えたスタイルを披露。フランス出身らしい、メタルの様式美を取り入れたようなサウンドスケープが心地良い。


AVERSIONS CROWN - Prismatic Abyss
オーストラリア出身のデスコアバンド"AVRSIONS CROWN"が、Nuclear Blast Recordsから発表するニューアルバム「Zenoside」から先行で発表した楽曲。これまでのAVERSIONS CROWNの持っていたミッドテンポのキャッチーリフは健在ながら、ブラックメタルの影響が色濃く感じられるようになった。圧倒的な疾走感、力強い方向、そして世界観。新規のファンベースを獲得し、デスコアシーンのみならず、幅広いエクストリームメタルリスナーに受け容れられる予感を感じる仕上がりになっている。


 
Lorna Shore - FVNERAL MOON
ニュージャージー出身のデスコアバンド、"Lorna Shore"が、Outloop Recordsから発表するニューアルバム「Flesh Coffin」から発表したタイトル楽曲。これまでダウンテンポデスコアをプレイしてきた彼らだが、この楽曲はブラッケンドな疾走感を取り入れたドラマティックな仕上がりとなっている。もちろん、これまでのLorna Shoreらしい、切れ味鋭いメルティングブレイクダウンも組み込まれているが、オーケストレーションの美しさが際立つ。デスコアファンだけでなく、ブラックメタルリスナーにもチェックしてほしいバンドのひとつだ。



So This Is Suffering - Columbine
ロサンゼルス出身のプログレッシブ/ブルータルデスコアバンド、"So This Is Suffering"が、Unique Leader Recordsと契約してリリースするアルバム「Palace of the Pessimist」からミュージックビデオとして発表したリードトラック。Unique Leader Recordsとの契約を発表した時はかなり驚いた。というのも、メタルコア/デスコアシーンでかなりツアーをやっているという印象があり、ブルータルな印象がなかったからだ。しかし、先行で発表されている新曲はどれも、Unique Leader Recordsと契約したことが頷けるような、テクニカルでブルータリティ溢れるカリフォルニアらしいデスメタルサウンド。急転直下のビートダウンパートも心地良く、ギターフレーズも面白い。フルアルバムに注目しておきたいバンドのひとつだ。


GODSFARM - Primordial Construction of and Artifical Origin
オランダ出身のワンマンスラミングブルータルプロジェクト、GODSFARMの新曲。とにかくヘヴィネスすぎるサウンドプロダクションにのっけから驚かされる。アートワークのB級具合も嫌いじゃない。微妙に遅いな、と感じる程度のブラストビートも心地良くて、スラムパートの破壊力も申し分ない。ヨーロッパはこうしたワンマンブルデスがごろごろいる印象があるし、オンラインであっても競争しあっている印象が感じられて、掘り下げてて面白い。



Tentacle Centipede - Keichitsu
日本在住のスラミングブルータルデスメタルユニット、Tentacle Centipedeが、Bloodcurdlingからリリースする「Keichitsu」のトラック。抜けの良いスネアサウンドが、歯切れ良くコロコロとブラスト、整合感溢れるリフワークが、絶妙のタイミングで点チェンジしながら、モッシュを誘う。殺戮が起きそうなモッシュピットが想像できてしまう程、高いセンスを感じる。

Condemned - Omniscient Perturbations
Unique Leader Recordsから待望のニューアルバム「His Divine Shadow」を発表するCondemnedの新曲。デスメタリックな世界観に刻み込まれていくソリッドなリフワークは、チェーンソーリフとスラムリフをテンポ良く組み込んでいく。ドラマ性の高い楽曲構成になっており、アルバム通してどんなサウンドスケープを見せてくれるのか、アルバムを通して聴いてみたい。アートワークも最高。

Extortionist - Animosity
ダウンテンポデスコアシーンから高い注目を集めるExtortionistが、2月17日に発売するアルバム「The Decline」からリードトラック「Animosity」を発表。楽曲タイトルは、あのデスコアレジェンドバンドに由来しているのか?その影響はほとんどなく、I Declare Warを筆頭に、The Last Ten Seconds Of LIfe、Demolisher辺りが好きならはまりそうなサウンド。



THY ART IS MURDER - No Absolution
オーストラリア出身のデスコアバンド、Thy Art Is Murderの新曲。ボーカリストCJがバンドに回帰、カリスマのバックで再び息を吹き返した彼らのシングルは、今年リリースされたデスコアシングルの中でもトップレベル。AVERSIONS CROWNとは違い、In The Midst of Lions的なキャッチーグルーヴで仕上げてきている。Fit For An Autopsyの新譜も良かったけど、彼らもやはり素晴らしいバンド。感動すら覚えた。



Boris The Blade - Misery
オーストラリア出身のデスコア、Bris The Bladeが、デスコア名門Siege Musicからリリースするアルバム「Warpath」から先行トラック"Misery"を公開した。Thy Art Is MurderのCJをフィーチャーしたトラックというだけあってかなり気合が入っている。Thy Art Is Murder、Aversions Crownの次の世代にあたるバンドだけど、オーストラリアからは相変わらず良質なデスコアがすくすく成長しているなといった印象。彼らも若手とは言えない時期に入っているけど、Boris The Bladeらしさもあるし、アルバム通して聴くのが本当に楽しみである。



HOUR OF PENANCE - XXI
Prosthetic Recordsから発売されるニューアルバム"Cast The First Stone"から先行で公開されている楽曲。他にもいくつか楽曲が公開されているが、この曲が今の所一番聴きやすく、良質。アルバムの1曲目に相応しい勢いあふれる仕上がりで、ベースの乾いたガリガリとした質感と、テクニカルなドラムサウンドのグルーヴはさすがHour Of Penanceといえるテクニカルさを誇っている。上品で高級感のあるアルバムになりそうだ。

OBITUARY - Sentence Day
この疾走感、ギターソロが嵐のように巻き起こる。デスメタリックなメロディフレーズばかりではなく、センスの塊としか言えないフレーズが随所に組み込まれている。ギターソロのために作られたかのような楽曲を作る潔さがたまらない・・・。



IRON REAGAN - Bleed the Filth
Darkest Hour、Municipal Wasteのメンバー在籍。いつの間にかRelapse Recordsと契約してた彼ら。アメリカ、ヨーロッパのパンクスがこぞって彼らのシャツを着ている印象があったけど、そこまで人気だとは音源聴いた感じは思わなかったかな。でもこの新曲はイケてるし、去年公開された"A Dying World"もスラッシーでかっこ良かった。



Reaping Asmodeia - Of Talons And Teeth
テクニカルデスコア、とも言えるし、プログレッシヴエレメンツをブレンドしたテクニカルデスメタルとも言えるが、おそらく後者だろう。グルーヴメタルをベースに、印象的なドラムワークが聴きごたえがある。Decapitatedがデスコアをプレイしたらこんな感じになるかも。とにかく個性的なバンド。バンド名もかっこいいね。

OPTICLEFT - WHAT LIES BEYOND
とにかくサウンドプロダクションと楽曲のギャップがすごい。The Faceless、Fallujahの影響を感じさせるプログレッシヴパートは、どこかDeeds of Fleshさもあるかなと思う。それでもドラムサウンドがテキサスすぎて面白い。Animals Killing Corpse辺りに近いかも。

Asphyxiate - Virulent
ネパール出身ってあんまり聞かないけど、こんな良質なバンドがいるのかと驚かされる。Meshuggah影響下のプログレッシヴグルーヴメタリックなギターフレーズ、陰湿なグロウルが印象的。ドラムもかなり面白い。2:00〜から楽曲展開がいいね。

DECOMPOSITION OF ENTRAILS - ABYSMAL PENUMBRA
ロシアンスラム。ミッドテンポだからこそ、体感速度の速いブラストビートが心地良い。目新しいリフワークとか、個性的なパートはないものの、アートワークからバンド名、サウンドプロダクションまで、アングラロシアンスラム感があって、ワクワクしてしまう。


Cranial Engorgement Ft. John Gallagher - Molded By Cruelty
Dying FetusのJohn Gallagherがフィーチャーしてるとは驚き。Cranial Engorgementってそんなに人気なのかなと思ったけど、そうでもないみたい。じゃあどうやってJohn Gallagherがフィーチャーするに至ったのか。気になる。細かいところがハイセンスで、テクニカル。ドラムがとにかくファスト。後半に組み込まれている急転直下のミッドテンポパートも面白い。

 
Scordatura - Servants of Entrapment
スコットランド出身、ScordaturaがGore House Productionsからリリースするフルアルバム「Self-Created Abyss」に収録されている新曲"Servants of Entrapment"。デスメタルを軸に、ゴアグラインドやブルータルデスメタルをブレンド。時折スラミングパート気味にブレーキをかけるパートもあってキャッチー。