Issuesが生み出したR&BやSoul Musicからヒントを得たメロウなサウンドの可能性はここ数年大きく拡大することはなかった。しかし、Artery Recordingsと契約し話題となったSiameseは確かなスキルを持ってしてポストハードコアにR&B、Soul Music、そしてSmooth Jazzヴァイブスを取り込み、シーンに風穴を開けた。そこには同時に盛り上がりを見せるPolyphiaの存在を重要になっているが、間違いなく新しいポストハードコアとして認知され、フォロワーを生み出すほどの存在感を放っている。2018年は彼らやIssuesといったバンドを筆頭にこの手のサウンドにどんな変化があるのか注目すべきだろう。残念ながら解散してしまったMiss Fortuneも素晴らしかった。Palisadesのニューアルバムも時間があればチェックしてみるといいだろう。
もうひとつ、ポストハードコアシーンに大きな影響をもたらしたのが、ALAZKAだろう。彼らはBurning Down Alazkaとしてエモーショナルなメロディックハードコアシーンで広く知られていたが、ALAZKA改名後はポストハードコアをベースに、エモーショナルなメロディックハードコアの激情感をうまく溶け込ませることに成功した。Dance Gavin Danceの名作『Hapiness』を思い起こさせるようなギターワークも多く、古くからこの手のバンドをチェックし続けている人にも耳馴染みが良いだろうと思う。We Came As Romansらが所属するSharp Tone Recordsからリリースしたフルアルバム『Phoenix』は歴史に残るポストハードコアの名盤だ。同じく、Time, The ValuatorやAwake The Dreamer, ISOTOPESらDreambound系バンドの存在も目が離せない。
The Plot In YouやSlaves、We Came As Romans、Awaken I Amらもこれまで積み重ねてきたキャリアがあってこそプレイできる個性的な楽曲でシーンを刺激した。
RNR TOURSでは昨年のSienna Skies再来日以降、ポストハードコアバンドの招集に更に力を入れ、上記プレイリストにも入っているSiameseやAwaken I Am、そしてSecretsらのツアーをブッキングした。SecretsはRise Records黄金期を支えたポストハードコアバンドであり、盛り上がりも素晴らしかった。
2018年もすでにいくつかのポストハードコア系バンドのツアーブッキングを進めている。確実に新しいポストハードコアのシーンが再燃しているので、波に乗り遅れないようディグ活動を続けて欲しい。なかなかディグりがいのあるジャンルだと思う。
プレイリスト :
SECRETS - Incredible
Siamese - Tunnelvision
Issues - Hero
ALAZKA - Phoenix
SHREZZERS - Delight
Siamese - Make It Out
LAST GOAL! PARTY - NOT PERFECT
Time, The Valuator - When I Meet Death
Awaken I Am - Blind Love
ASKING ALEXANDRIA - Eve
Palisades - Let Down
Siamese - Brother
Don Vedda - Hell of a Night
Cold Black - Circles
LOYALS - Alright
A Lot Like Birds Atoms in Evening
Slaves - True Colors
Awake The Dreamer - Vigilant (feat. Robert Ljung of Adept)
ISOTOPES - Poisoned Autumn
The Plot In You - Not Just Breathing
We Came As Romans - Cold Like War